楽曲分析「There Will Never Be Another You」続き3

いよいよ分析した内容に従って、アドリブフレーズを作っていきたいと思います。

これまでの流れは以下の記事を見て下さい。

アドリブ音楽理論(準備編その1)
アドリブ音楽理論(準備編その2)
アドリブ音楽理論(準備編その3)
アドリブ音楽理論(楽曲分析編)
楽曲分析「There Will Never Be Another You」
楽曲分析「There Will Never Be Another You」続き
楽曲分析「There Will Never Be Another You」続き2


アドリブフレーズは基本的に分析した結果の「使えるスケール」を使用して作っていきます。

「スケールからフレーズを作る」

ここがアドリブの第二の関門になると思うのですが、実はまだこの部分は自分なりのまとめが全くできていません。

そのため、しばらくはレッスンでサンプルとして習ったフレーズを組み合わせてアドリブフレーズを組み立てていきたいと思います。
このサンプルフレーズは2拍~4拍程度の長さで、そのスケールを使って作ったフレーズの見本のようなものです。
いわゆる「リック」と呼ばれるものに近いイメージです。

私はレッスンで教えてもらったサンプルフレーズをドミナント、サブドミナント、サブドミナントマイナー、トニックのそれぞれについてメジャーキー用とマイナーキー用のフレーズに分けて譜面にまとめています。
この譜面は全てCのキーで書いていますが、それを移調して実際のアドリブフレーズとして当てはめていきます。

ちなみにアドリブ用の教則本にはこのようなフレーズがたくさん載っているので、それを参考にするのも良いと思います(フレーズ紹介をメインにしたフレーズ集もあります)。

ということで、上記の手持ちフレーズを分析した結果に当てはめて1コーラス分のアドリブを作って、実際に演奏してみました。
演奏が下手なのはご愛嬌ということで(笑)

楽曲分析が正しく行われていれば、違和感のないアドリブになるはず。
今回はそれを確認するのがメインの目的です。

ちなみに、分析結果に出てくる「ピボットコード」ですが、これは1つのコードに対して複数のキーと機能が同時に混在しています。

例えば、E7(♭9)→Am7→D7→Gm7というコード進行で、Am7はAマイナーキーのトニックであり、同時にG
メジャーキーのサブドミナントでもあります。
この2つの異なるキーで共通するコードであることを利用して転調しているのですが、ではフレーズはどちらに合わせてあてはめるのか?

それはどこでフレーズを区切るかによります。

Am7でフレーズを区切る場合は、Aマイナーキーのトニックと考えてトニックのマイナーキー用のフレーズをAに移調して当てはめます。

Am7で区切らずにD7以降までフレーズをつなげる場合は、Gメジャーキーのサブドミナントと考えてサブドミナントのメジャーキー用のフレーズをGに移調して当てはめます。

このへんはいずれフレーズの作り方と合わせてまとめていければと思っています。


ということで、実際に演奏してみた録音音源です。

自分で楽曲分析して、それに従って1コーラスまるまる自分でアドリブを作ったのはこれが始めてです(^_^)
まあ、大きな違和感なく、それっぽくなっているのではないでしょうか。



ちなみに、伴奏の作成から録音、ミックス、ネットへのアップロードまで全てiPhone4sで行いました。

使ったアプリは以下の通りです。

アプリの詳しい紹介や使い方は以下の過去記事を参照して下さい。
これは使える!iphone用マルチトラックレコーダーの決定版!【MultiTrack DAW】
ジャズ・アドリブ練習におすすめのiPhoneアプリ【iRealb】ジャズをやる人はマストバイです!(使い方)

MultiTrack DAW – Harmonicdog






iReal b – 楽譜とプレイアロング – Technimo LLC






SoundCloud – Discover music & audio – SoundCloud Ltd.






それから、iPhone内蔵マイクではサックスの音がどうも平べったくなってしまうので、外付けマイクとして「TASCAM iM2」というマイクを使っています。




ついでに参考までに。







2 Comments

  1. コメントテスト

  2. Nice! How can I sign up for RSS to your blog? Thanks!