これは使える!iphone用マルチトラックレコーダーの決定版!【MultiTrack DAW】
これまで、iPhoneでのサックス録音は「FourTrack」という4トラックのマルチトラックレコーダーアプリを使っていました。
しかしエフェクトにリバーブがないのが不満で、ずっと他のアプリを探していたところ、すばらしいアプリを見つけました!
それが「MultiTrack DAW」というアプリです。
現時点では8トラックまでのレコーディングが行えます。
このアプリを買ったきっかけはリバーブが使えるということですが、その他にも「FourTrack」には出来なくて「MultiTrack DAW」にはできる便利な機能がたくさんあるので、それを書いてみたいと思います。
・入力レベルの調整ができる(レベル調整ができない内臓マイク等で録音するときに重宝!)
・iPod(Music)から曲の取り込みが行える(マイナスワンCDを取り込んだ音源やiTunesで買ったマイナスワン音源を直接取り込める!!これが超便利!!)
・波形編集が出来る(私はあまりつかいませんが。。。)
・各トラックごとに個別にエフェクト(EQ、コンプ)がかけられる。さらにFXバスがあり、センドリターンでディレイとリバーブがかけられる(各トラックごとにセンド量を決められる)。そして各トラックとは別にマスターエフェクト(EQ、コンプ)がある。
このへんは実際のミキサーと同じ作りになっているので、そのへんの知識がある人は違和感なく使えると思います。
・各トラックをモノとステレオに切り替えられる(iRealbやiPodから取り込んだ曲は1つのトラックにステレオで格納される)
・SoundCloudへのアップロード機能がある(これも私のように音源をネットで公開する場合に超便利!)
※他にもまだまだあると思いますが私が気づいたのはこのくらい。
それでは、実際の私の使い方を紹介していきます。
①iRealbというアプリでマイナスワン音源を作成(iRealbの紹介ページはこちら)
iRealbではジャズのスタンダード1200曲のコード進行がダウンロードできるので、実際にはその中から曲を選んで、伴奏パターン・テンポ・繰り返し回数を決めて書き出しをするだけです。
書き出し後に「クリップボードにコピーする」ボタンを押すと音源がクリップボードにコピーされます。
(iRealbでのマイナスワン音源の作成手順はこちらのページを参考にして下さい)
②iRealbでクリップボードにコピーした音源をMultiTrack DAWで取り込む。
作業のイメージはこんな感じです。
MultiTrack DAWを起動して、1トラック目の波形が表示される部分を長押しするとトラックメニューが出てくる。→そのまま指を画面に付けたまま「Paste」にスライドさせて選択。
クリップボードにコピーされている音源が張り付きます。
ただし少し位置がずれるので、指で波形をドラッグしてスタート位置をずらします。
スタート位置が合ったら、画面真ん中あたりの何もない部分をタッチすると位置が確定します。
1つのトラックにステレオで挿入されます。
③左側の「+」ボタンを押して、トラックを追加。
ここにサックスを録音します。
サックスはマイク録音になるので、伴奏をイヤホンで聞きながら録音します。
(メニューの「Speaker Out」のチェックをはずすとイヤホンから音が出る)
ちなみにメニューの「Input Monitor」にチェックを入れると、マイクで録音されている音もイヤホンから聞こえるようになります。
録音するトラックにエフェクトを設定すると、そのエフェクトもかかった状態で聞こえるので、少しリバーブをかけると気持ちよく演奏ができます(笑)
iPhoneの内蔵マイクでも録音できますが、やはり音が薄く平べったい感じになってしまうので、私はTASCAM社の「iM2」という外付けマイクを使っています。
④各トラックのボリュームバランス・エフェクト、マスターエフェクトを調整してミックスダウン。
ミックスダウンの書き出し方は「Emailに添付」、「iTunes File Sharing」、「SoundCloud」へのアップロードの3つがあります。
私はiPhoneから直接SoundCloudにアップロードしています。
こうすればパソコンを通さずに直接ネット上での公開が行えて、さらにiPhoneのSoundCloudアプリ(無料)をインストールすれば、好きなときに聞くことができます。
ちなみに、iTunes Storeにはジャズプレイヤー必須の「Jamey Aebersold」のPlay-A-Longシリーズの音源が大量にあります。スタンダードナンバーは全て網羅されていると思います。
しかも、iTunes Storeでは曲を個別に購入できます。
(Jamey AebersoldのPlay-A-Longシリーズとは、プロのジャズプレイヤーが演奏した伴奏を録音したもの。管楽器などの練習用マイナスワン音源として使う。しかもプロの生演奏だけあって超カッコいい!!)
Jamey Aebersoldの詳しい説明はこちらの記事でも紹介しています!
そして、最近になってiPhoneの3G回線でもiTunes Storeからの曲購入が出来るようになった。
これで、スタジオなどの出先でパソコンなどを一切使わずに、iPhoneのみで、「伴奏の作成or購入→サックスの録音→ミックス→ネットにアップ」という一連の作業ができるようになってしまった!
本当にiPhoneはすばらしい!!
MultiTrack DAW – Harmonicdog
iReal b – 楽譜とプレイアロング – Technimo LLC
SoundCloud – Discover music & audio – SoundCloud Ltd.
Jamey AebersoldのPlay-A-Longシリーズの音源紹介。
プロが演奏する高品質のマイナスワン音源が大量にあります。
(下にあげているのはごく一部です。アルバムジャケット画像をクリックすると視聴できます)
iPhone内蔵マイクではサックスの音がどうも平べったくなってしまうので、私は外付けマイクとして「TASCAM iM2」というマイクを使っています。
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