続・自己流で音楽理論の勉強してもアドリブができない理由~レッスンに通ってわかったこと~

前回は「自己流で音楽理論の勉強してもアドリブができない理由」というタイトルで、私が独学でアドリブの勉強をしていてぶつかった壁について書いた(その記事はこちらを参照して下さい)。

結局それらの壁はレッスンに通うことによって解決した。
レッスンで理解した内容については、今後の練習日記の中で自分の復習も兼ねてゆっくり書いていきたいと思います。
とりあえずここではレッスンに通って自分が理解したことの概要を書きたいと思う。

<楽曲分析について>

(1)本やネットで調べると楽曲分析の基本となるスケールはメジャー1個、マイナー3個の合計4個と書いてあるが、私がレッスンで習ったのはメジャー3個、マイナー3個の合計6個だった(本当はメジャー、マイナーとももう1個づつあるらしいが途中でレッスンをやめてしまったので、そこまでたどりつかなかった)。

(2)スケール上の全ての音に対してダイアトニックコードが作れるが、和声的な機能を持つコードと持たないコードがあり、楽曲分析は機能を持つコードで行う。

(3)コードの機能は「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」「サブドミナントマイナー」があり、機能を持つコードはこれらのどれかに属する(本によっては「サブドミナントマイナー」を紹介していない本もある)。

(4)ある曲のあるコードに対して分析を行うときは、どのキーのどのスケールのどの機能にあたるのかを探していく。

(5)複数の解釈候補があった場合、最も一般的な解釈を行うための細かいルールがある。そのルールをごく大雑把に言うと「曲の主キーに近いキー(近親調)になるような解釈を選ぶ」というもの(私もまだ勉強途中なので、この表現が正しいかは自信ありません)。この「最も一般的な解釈」に沿ってアドリブをすると違和感のないアドリブができる。
ちなみに、セブンスコードを全て「ドミナント」として説明している本もあるが、上記のやり方で分析するとそれ以外の解釈になる場合がある。

(6)最も一般的な解釈に沿ってアドリブすれば無難な演奏が出来るが、そればかりだと飽きてくるのでわざと解釈を変えてアドリブしたり、コードを置換して置換したコードの解釈に沿ってアドリブしたりすることがよく行われる。

<フレーズの作り方について>

(1)コードの機能(「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」「サブドミナントマイナー」)とキーのメジャー・マイナーによってフレーズの作り方が異なる(それぞれに適した作り方がある)。

(2)基本はスケールとアルペジオだが、それの回転形や装飾音を加えることでジャズっぽいフレーズが出来る。

(3)それらのフレーズを繋いでいくことで長いフレーズが作れるが、繋ぐときにも違和感なく繋ぐためのルールがある。

<まとめ>
レッスンに通って、アドリブには「かっこいいフレーズ」か「かっこ悪いフレーズ」かということとは別に「良いフレーズ」といういうものがあるのだと思うようになった。
今のところ自分が考える「良いフレーズ」とは「自分が分析したキーとコード機能を聞き手が感じられるようなフレーズ」ではないかと思う。

※注意!!
私もまだまだ勉強の途中段階のため、ここに書かれた内容が正しいかどうか自信がありません。
あくまで今の段階で自分が理解した(であろう)内容として書いています。



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