自己流で音楽理論の勉強してもアドリブができない理由
自己流でもきちんと勉強すればアドリブが出来るようになるのだろうが、
私はうまく出来るようにならなかった。
いくつかの壁にぶつかって先に進まなくなってしまったのだ。
そしてレッスンに通って、なんとかその壁を乗り越えられそうなところまできた。
まだ自由にアドリブが出来るようにはなってないが、何をすれば壁を乗り越えられるかの道筋は見えてきた感じだ。
もしかしたら同じような壁にぶつかっている人がいるかもしれない。
そういう人の役に立つかもしれないので、自分の経験を書いてみたいと思う。
<レッスンに通う前の話>
最初は音楽理論の本を勉強し、ダイアトニックコード、コード機能、アベイラブルスケールなどを覚えた。
「なるほど、曲っていうのはこういう仕組みでできているのか!!」
と目からウロコ状態だった。
ある程度理解も進んで、本に載っている楽曲分析の練習問題も出来るようになった。
この時点で以下の手順によってアドリブができるだろうと考えた。
「楽曲分析をする(各コードのキーと機能がわかる)」
↓
「各コードで使えるスケールがわかる」
↓
「そのスケールの音を吹く」
しかしいざ知っているスタンダードの曲でアドリブをやろうとするとうまく出来ない。
複数の本を読んでみたがやはり出来ない。
私がアドリブをやろうとしてぶつかった壁は大きく分けて2つある。
1つめは
「アドリブしようとする曲の楽曲分析ができない」
細かく書くと、
(1)ダイアトニックコードにないコードがある。
(部分転調、代理コードというのも勉強したがそれでもわからないコードが出てくる)
(2)1つのコードに対して複数解釈の候補がある場合、どれを選べば良いかわからない。
(3)前後のつながりがわからないコードがある。
明らかに「Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ」とわかる部分は問題ないが、そうでないところで行き詰ってしまう。
これが出来ないとそのコードで使用できるアベイラブルスケールがわからない。
また複数の解釈が出来る場合、自分が選んだ解釈に沿ったスケールを吹いてもコードに合わない感じがする。
そこで次にやったのは曲の楽曲分析(コードごとのアベイラブルスケール)がまるまる載っている教則本を買ってきて、
その分析に従ったスケールをあてはめてアドリブを吹いてみるということ。
ここで2つ目の壁にぶつかった。
「アベイラブルスケールを使ってどうすればジャズらしいフレーズが吹けるのかわからない」
これも細かく書くと、
(1)ただスケールを吹くだけでは機械的でつまらないアドリブになってしまう(ジャズっぽくない)。
(2)次のコードのスケールへの繋げ方がよくわからない(長いフレーズができない)。
私がレッスンに通うことにしたのは、この2つの点をわかりやすく説明している教則本を見つけることが出来なかったからだ。
まあ、中途半端な状態でも思い切ってセッションに参加してしまって経験を積めばそのうちできるようになるのかもしれないが私にはその勇気がなかった。
そしてレッスンに通ってこれらの壁を乗り越えられそうなところまできた。
ただ、自分が通ったレッスンはたまたまこれらの内容をきちんと理論的に教えてくれるところだった。
ぶつかったところをみとごなまでに説明してくれた。
別のところに通っていたらここまでこれなかっただろう。
そういう意味では運が良かったと思う。
次の日記では私がレッスンに通って学んだことをまとめてみたいと思う。