アドリブ音楽理論(楽曲分析編)
準備編その1~その3で楽曲分析に必要な情報を盛り込んだつもりです。
かなり怪しいまとめ方で、間違いが大量にあると思いますが、とりあえず先に進んで楽曲分析の手順までまとめてみます。
そしてそれを使ってとにかく実際の楽曲分析を行っていき、その実践の中でこれまでの怪しい箇所の確認と修正を行っていきたいと思います。
!!注意!!
※これらの内容はレッスンで習ったり、本から学んだことを自分なりに解釈した形で書いています。
なので、レッスンで本来伝えようとしていたことや、正しい音楽理論と異なっていると思います。
特に怪しいところは「?」を付けてあります。あくまで参考程度に見てください!
※これらの内容は「コード進行が与えられた場合に、どう調解釈をしてどうアドリブをするか」
を目的とした理論(理論というより考え方・手順)です。
なので、作曲やアレンジを目的とした理論と異なります。本当に参考程度に見てください!!
ちゃんと理解したい方は私が通っていたこちらのレッスンがおススメです→JAZZ LAB SEED
<楽曲分析編>
ここではコード進行が与えられた場合に、そこからキーの推測をしてそのコードで使えるスケールを導くための手順をまとめていきます。
この手順は次のことを目的としています。
<まずは違和感のないアドリブをすること>
そのためには、コード進行から人が感じ取るキーと同じキーのスケールを使うことが大切。
人はある特定のコード進行(ケーデンス)によりキーを感じ取る。
そのキーは、主キーにより近いキーとして解釈しようとする性質がある。
また、確定的転調をしないで解釈できる方向で解釈しようとする性質がある。
そのため、なるべく確定的転調をせず主キーにより近い調解釈が選べるような手順がよい(?)。
この目的もかなり怪しいですが、とにかく手順をまとめていきたいと思います。
1.曲の主キーを推測する。
①譜面の調号から推測。
②曲の初めと終わりのコード進行から推測。
2.曲中の全ての7thコードとその次のコードをセットにして、その部分のキーを推測する。
①7thコードを主キーから見た狭い近親調の長調or短調のⅤ7(D)に当てはまるか確認する。
次のコードと合わせてD→Tケーデンス(Tが偽終止や同主調への転調をしていてもOK)
が成立しているか確認し、成立していればそのキーのⅤ7と解釈する。
そのときの転調は経過的転調で、主キーは変わらない。
(①にあてはまらなかった場合)
②7thコードを主キーから見た広い近親調の、
・長調or短調のⅤ7(D)
・短調のⅣ7(SD)
・長調or短調のⅦ♭7(SDM)
・長調のⅠ7(主キーと同じキーの場合のみ)
のうちのどれかに当てはまるか確認する。
次のコードと合わせてケーデンス(Tが偽終止や同主調への転調をしていてもOK)
が成立しているか確認し、成立していればその解釈を採用する。
※この条件を満たす解釈候補が複数あった場合は、より主キーに近い解釈を選択する。
※次のコードと合わせてケーデンスは成立しないが、
その7thコードを短調のⅣ7(SD)と解釈した場合のキーが主キーの広い近親調なら、
そのコードをそのキーのⅣ7と解釈する。
最終的に採用した解釈が長調or短調のⅤ7でそのまま同じ同主調のⅠΔに終止していたら、
確定的転調となり主キーがそのキーに変わる(主キーはⅠΔの部分から変更される)。
それ以外の場合は、経過的転調となり、主キーは変わらない。
(②にも当てはまらなかった場合)
③コードを置換して②の条件に当てはまるか確認する。
※主に増4度下のコードに置換する(例 G7をD♭7に置換)
※ちなみに、コードの置換は代理コードとは異なる。
代理コードはコードを入れ替えても調解釈や使えるスケールは変わらない。
コード置換は調解釈が変わり、使えるスケールも変わる。
(③にも当てはまらなかった場合)
④曲によっては構成上の区切りで主キーが継続しない場合がある。
そのような場合(主キーが存在しない)は、なるべく多くのコードを1つのキーで説明できるような解釈を選ぶ。
3.「7thコードとその次のコード」以外のコードについてキーを推測する。
前後のコードとケーデンスが成立し、主キーの広い近親調なら、
そのキーのそのケーデンスと解釈する。
4.転調のやり方を確認する。
①ピボットコード
②偽終止
③突然転調
④同主調への転調
この手順も今後修正をしていくとして、とりあえず実際の曲の分析をどんどん行っていきたいと思います。
曲の分析は「サックスアドリブ練習日記」カテゴリで書いていきます。