アドリブ音楽理論(準備編その2)
前回から半年ぶりにブログを更新しました。
「アドリブ音楽理論」ということで、自分が勉強した内容を自分なりの解釈でまとめていきたいと思います。
!!注意!!
※これらの内容はレッスンで習ったり、本から学んだことを自分なりに解釈した形で書いています。
なので、レッスンで本来伝えようとしていたことや、正しい音楽理論と異なっていると思います。
特に怪しいところは「?」を付けてあります。あくまで参考程度に見てください!
※これらの内容は「コード進行が与えられた場合に、どう調解釈をしてどうアドリブをするか」
を目的とした理論(理論というより考え方・手順)です。
なので、作曲やアレンジを目的とした理論と異なります。本当に参考程度に見てください!!
ちゃんと理解したい方は私が通っていたこちらのレッスンがおススメです→JAZZ LAB SEED
<準備編その2>
1.転調について
転調とは曲の途中でキーが変わること。
(1)主キーと部分的なキーについて
曲には今演奏している部分のキーとは別に、曲全体を通した主キーというものがある。
調解釈にはこの主キーを意識する必要がある。
(人は曲のコード進行を主キーにより近いキーで解釈して感じようとする性質があるから)
主キーは譜面の調号や、曲の最初と最後のコード進行などから推測する。
ただし、曲の途中で確定的転調が起こると、主キーが変わる。
(2)転調の種類
(a)確定的転調・・・この転調により、曲の主キーが転調先のキーに変わる。
Ⅴ7→ⅠΔのケーデンス(偽終止は不可。同主調への転調はOK)で、
狭い近親調以外への転調の場合、確定的転調となる。
(b)経過的転調・・・その部分のキーは変わるが、曲の主キーは変わらない。
確定的転調以外の転調は経過的転調となる。
※近親調は次の項目で説明
※主キーが変わるのは上記の確定的転調だけでなく、曲の構成上の区切りで変わることもある。
(3)転調のやり方
(a)ピボットコードによる転調
転調元と転調先の2つのキーのダイアトニックコードで共通するコードを使って転調する。
その共通するコードをピボットコードという。
(例 A7→Dm7→G7→CΔ
「Dm7」はDマイナーキーのⅠm7でありCメジャーキーのⅡm7でもある。
このコードを利用して、DマイナーキーからCメジャーキーに転調している。)
m7コード、Δ7コード、dimコード、augコード、などがピボットコードとして使われる。
(b)偽終止による転調
偽終止先としてつなげられるコードに制限があるが(準備編その1を参照して下さい)、
これによって無理やりつなげたコードが属すキーに転調する。
(c)突然転調
トニックコードはどんなコードにもつなげられる性質がある。
それを利用してトニックから任意のコードにつなげて、
そのつなげたコードが属すキーに転調するということがよく行われる。
(d)同主調への転調
ケーデンスの途中で同じ主音の長調←→短調で転調する。
例えば、「SD→D→T」のときに、SDとTは短調、Dは長調などとなることがある。
※転調のやり方によってフレーズのつなげ方が異なるので、後々この分類はけっこう重要になる。
(転調のやり方によってフレーズをつなげるときの制限が変わってくる)
後できちんとまとめたいが、ざっくり書くと「ピボットコードによる転調」と「同主調への転調」は制限がなく自由なフレーズ連結が出来る。
「偽終止による転調」はきちんと終止した場合につなげられる音とそのコードトーンの共通音のみでフレーズをつなげることができる。
「突然転調」はつなぎに使える音にかなり制限があり、フレージングの自由度が低い。
なので、楽曲分析するときは、なるべく自由度が高い転調のやり方で分析した方が、フレーズ作成の自由度が高まるので良い。
2.近親調について
(1)狭い近親調・・・今のキーから4度上のキーと5度上のキー、さらにそれらの並行調
・主キーがメジャーキーの場合
・主キーがマイナーキーの場合
(2)広い近親調・・・狭い近親調から左右に並行調と同主調を加えたもの
・主キーがメジャーキーの場合
・主キーがマイナーキーの場合